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去年との対話

予習ノートは毎年作り変えている。
小学生は数に入れず、中1から高3まで、高校生は2冊ずつだから毎年9冊のノートだ。
30年で270冊以上のノートを書いたことになる。以前は1冊も残さなかった。
「毎年生徒は変わる。ノートも毎年いちから作らなくてはならない」 そう考えていたからだ。
しかしこの5年ほど、体力が落ちてきたのかノート作りが大変さを増してしまった。
生徒の顔を思い浮かべながら、導入はどうするのか?どう組み立てればわかるのか?
それを考えるのは今も変わらない。ものすごく時間がかかる。
テーマの構造を解説したら、さて例題はどんなものが・・・これが、もう大変。
これだ!という例題を一つ見つけるのに7~8冊の参考書や問題集から探す。
次第に予習時間が間に合わなくなってきた。そんな時、たまたま去年のノートがあった。
捨て忘れていたらしい。1年前のノートでも、その内容はすっかり忘れている。
のぞいてみると・・・ほう・・・こういう授業にしてたのか・・・
例題は?・・・ほう・・・どこから見つけたんだっけ?こんなの・・・。
自分のノートなのに人の授業を見るようで、とても面白いし、参考になった。
例題もいいものが大量にある。これは使える!!
「でもな、今年の生徒だと・・・ここはこう入った方がいいぞ。例題の順番はこうだな・・・」
それは去年の自分との対話だった。
「去年の生徒はそうだったのか。でも今年の生徒はこうだぜ。そのまま同じじゃダメだろ?」
人と相談しながらすると予習も楽しいし、時間的にも大幅短縮になった。
サメはえらが未発達で海水を吸うことができず、自分が動いて海水を取り込まないと、
酸素を取り入れることができず窒息死するそうだ。
私もサメと同じだったのだが、動きがのろくなったから仕方がない。
去年のノートだけは取っておいて、対話することで息が楽になれば、そうするしかない。
それで私の教師寿命はもう少し延びたように思う。

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