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優しくなれない

どこぞの県では「少数派もきちんと認めるように」と、中学にお達しが行ったそうだ。
なるほどその通りだ、何の異論もない。しかしこれは行政独特の建前でもある。
少数派だからこそ目には入りにくい。「全部に気を配れ」ったって、一つや二つじゃない。
たくさんある少数派に目を向けるなんて、はたして一教師に出来るのだろうか?
「何もしたくない。寝てるときだけが幸せ」という中学生には、どう対応するのだろう?
「そうか、では、ずっと寝てなさい」でいいのだろうか?
だって今の教師は手を出すどころか、声を荒げることも許されない。
たぶん「なぜ君はそう思うのか」から始めて、優しく優しく聞いて行くのだろう。
何の異論もない。それが教師の正しい姿勢なのだと思う。けれど全教師がそれだと・・・
稀にはよくなる生徒もいるが、ほとんどは「つけあがっていく」現実を見せられてしまう。
細かくケアしてやるのも正しい。しかしケアすればするほど人は弱くなって行くようにも見えるし、
一クラス30人に同じケアをというのも建前で、具体的には出来ない。
優しくするほどつけあがり、弱くなっていく子の方が、今はどちらかというと多数派だと見える。
たぶんその優しさが「建前」だと、子供はすぐにそれと見抜くからかもしれない。
怒鳴りつけるという、建前ではない優しさもあるはずだが、昨日は考え込んでしまった。
歳をとって単に頭が固くなって、頑固になっただけじゃないのか?
「しくじり先生」で“はんにゃ”の二人が言う。
「今のみじめさ辛さが自分を磨く。今の懸命の努力が、自分の未来を創る・・と知りました」
それは今年のドラマ、真子の3年間がまさにそれで、それですら創るというわけではなく、
「未来の入り口」に立っただけにすぎない。
その壮絶さを目の当たりにすると、そう簡単に建前の優しさなど出来ない。優しくなれない。
それが本当だと思うのだが、それを生徒に、どう伝えればいいのだろう?
何十年やっていても、そういう迷いにはきりがない。

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