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卒論と卒業旅行

大学を卒業するときに学んで来た集大成として一つのテーマを考察し、
論文にまとめて教授に提出する。それが卒業論文、すなわち卒論だ。
私は40年近く前に写真測量の研究室でそれらしきことをやった。
イタリア製のマシンに写真をセットし、眼鏡からのぞくと立体に見える。
それで立体的に測量できるという、まあ、今の3Dの走りなのだが、どうにもあやしい。
何かの本に「波の高さと海底までの深さの関係」などということが載っており、
「それを検証してみよう」と海へ行き、波の写真を取って来て測量した。
ただ、私は論文を1行も書いていない。
4人のチームで研究したので、私は測量係。他の誰かがそれを論文にした。遠い昔の話だ。
康太は自分一人で研究し、すでに提出は終えていた。
それでおしまいかと思ったら、その論文を説明し、プレゼンする場があるという。
しかも何人かの教授の前でプレゼンし、学長だか総長だかも聞いているらしい。
それが今日で、康太は最初にプレゼンすることになっていた。もう終わっているはずだ。
何で順番を決めたかはしらないが、そんなものすごい人たちの前で、よくプレゼンなんてできるね。
これで康太は来月の卒業式まで大学ですることは何もないが、
とりあえず「今日は飲み会になるだろう」と帰ってこない。
明日帰って来て高3物理の最後の授業をし、来週は10日間のヨーロッパ旅行。
1回生の時にイタリア・フランスへ行った「合格祝い旅行」以来で、
今度の「卒業祝い旅行」ではベルギー・オランダ・スペインを回ってくる。
飛行機・宿泊代込みで19万円ほど。どうやったらそんな激安になるんだ?
4年前のイタリアで、康太は後悔していることがある。屋台みたいな店が並んだ洋服屋でおじさんが
「おや?日本の学生さんかい?よし、5万円のこの皮ジャンを特別に3万円で売ってやるよ!」
イタリアのおじさんは「本物の皮だぞ」と、ライターの火であぶっても見せたという。
わけがわかっていなかった康太は「そっちから断らせよう」と「1万円なら」とでたらめを言った。
「なに・・・?」しばらく考えたおじさんは、「・・・いいよ、旅行記念の品にしな」
それでも康太はなぜか買ってこなかったのだ。お金は十分あったのに。
イタリア製の皮ジャン・・・「買ってくるべきだった」と、今でも後悔している。
だから今回はいいものがあったら積極的に買ってくると言っている。
さて、あの皮ジャン以上の掘り出し物は、はたしてあるだろうか?
皮ジャンに興味のない真子は「ベルギーのチョコだけは忘れないように!」と言っている。

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