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優しさは装えない

そう言えば30年近く前のこの時期、受験直前のウネがバイクで転んで足を骨折したんだった。
びっくりして病院へ駆けつけたのだが、病院へ行ったことは忘れている。
しかしばつの悪そうな顔をするウネに言ったことはよく覚えている。
しばらく松葉づえを使わねばならないが、命に別条がないことを確認すると怒りがわいたのだ。
「こ・・このバカもんがあ。この大事な時に何をやってるんだ!受験できないじゃないか!
 ・・・・このバカがあ・・・・早く治すんだぞ・・・・」
真子の場合は癌の発見が遅れ、死にそうになっていた。緊急手術に抗癌剤治療。
勉強など二の次。生き延びることだけを考え、無限に優しくしなくてはならなかった。
どちらも運命を呪いたくなるような出来事で、耐え抜くしかない。
「ちくしょう・・・生き延びるぞ。生き延びられたら・・・また勉強しよう・・・」
今の一般の中学生や高校生に、私は同じ態度を取れない。
不勉強が重なり「散らかり過ぎた部屋」のように、何から手をつけていいのかわからなくなり、
ふてくされたり、さっきまで元気だったのが急に体調が悪くなったりとか・・・
そう言う子って普段の提出物も守らないね。マイペースで心地よい自分でいたいだけだ。
プレッシャーで体調が悪くなったら「おお!○○症候群だよ」なんて病名でもつけてほしいのだろうか?
そう言う生徒がずいぶん増えたと新聞で報道されている。
私は貧乏な家に生まれたその他大勢の庶民の一人だ。
そういう庶民にとって、精神的病など無縁のもので、なってはいけない。
元々へこたれてるのに、それ以上何をへこたれるというのだ。
庶民にもそれなりの武器はある。若さ・体力・粘りとしたたかさ・根気・・・金がかからないものはすべてが武器だ。
それで少しでも賢くなって、少しでも生き延びようとする。
庶民がそのパワーをなくしたらもう、庶民じゃない。何様なんだろう?
足の一本も折れれば不自由だが、それがどうした?私なんか頭が足りなかったんだから。
頭が足りないバカは何を補い、どう治せばいいんだ?体力・根気・しつこさ・粘り・・・私はすべてを使った。
おかげで少しはましになり、人から先生などとも呼ばれ、生徒とまだ勉強を続けている。
「お前は何を使って大きくなる?」
生徒に求めるのはそれだ。表面だけの優しさなど、庶民には必要がない。

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