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ビバ!合格!

昨日は中1・中2の予習をしていたら色々と発想がわいて来て、
教材作りに没頭していたらずいぶん遅くなった。
「こりゃあ、ブログは午後だね」なんて思った時にチャイムが鳴り、元小学校教師が現れた。
女性で今は定年退職し非常勤講師だが、小5二人の教え子が気にかかっていると言う。
「学習障害とアスペルガーの二人で、でも・・・見込みのある子達です。
 何とかおとなにしてやれないかと悩んでいて、相談に参りました」
なんと熱心な教師なのだろう。わざわざ塾まで出向いてくるなんて・・・
けれど、理想を語るだけの教師かな・・・そうではなかった。
「病名までついている子を、特に取ろうとは思わないのですよ」
病名はついてなくてもそういう要素を持つ「普通児」は今も教室にゴロゴロいるし、
対処するにはすごい体力・気力がいるし、長く時間がかかるし、時間をかけてもあまり改善できず、
自分の無能さに絶望感を味わうばかり。しかも30年やって来て、時間は残り少ない・・・
現在に至るまでのそういう子達への対処、その後の状況などをいくつか説明すると、
絶句するばかりに驚かれていた。しかし私にはそれがよくわからない。
目の前にいる子を必死になって育てようとしただけで、うまくいくこともあったけど、
大半は失敗ばかりで、少々くたびれて来た私だと言うのに。積極的には取りたくない。
今の時代、教師は建前しか話せなくなっており、全部本音の実践・事実を語る私に驚かれたようだ。
そうすると相手も経験豊富なプロ教師、本音の状況をすべて話してくださり、
「一度親と一緒に遊びに来させて様子を見ましょう」と、嬉しそうに帰って行かれた。
私は考え込んでしまい、とても日記を書く時間もなくなった。それに、気になっていることもあった。
ミヤセが受けた京都工芸繊維大AO入試の発表日だったのだ。
ミヤセは真子の一つ下で、「登校班」で一緒に小学校へ行っている時から知っている。
母のマチャミちゃんが妊娠中に病になり、「おろした方が・・・」という医師を振り切り、
文字通り命をかけて産みおとした娘だ。それだけに真子が病気になった時の
私や女房の心情もとてもよくわかってくれた。
兄ほど賢くはなく、姉ほど体力もなく、真面目さしか取りえのないこの娘を母は溺愛した。
悪い意味ではない。「生きてくれるだけでいい。なんとしても生き延びる力をこの子に・・・」
その想いは身にしみてわかり、ことさら私も注意して育ててきた。
ひたすら真面目に、時間をかけて繰り返すのに、すぐ忘れたり、できなかったり・・・
これを医者に見せたら、どういう診断・病名をつけてくれるのだろう?
違う・・・病名や病気ではない。「そういう子」なのだ。何とか育てなくてはならないのだ。
次に学べる場を、その扉をこの子自らこじ開けさせなくてはならない。
偏差値的には苦しかった。しかし思いのほか、1次筆記試験に合格した。あとは集団討論と面接。
「何か技術を使ってカッコよく・・・なんてやると、たぶん落とされるよ。
 お前がフリースペースで毎日学び続けたその姿を、その想いを、そのまま伝えられないかな?
 そのままのお前を見てもらいなさい。それで落とされたら、仕方ないじゃないか・・・」
もう2時を回っていた。『こりゃあ、落とされたな』そう思っていたら、マチャミちゃんがにっこりと現れた。
「ワンチャンス」をつかみ取ることができた。もう一度やれって言われても、出来るもんじゃあない。
その後やって来たミヤセの笑顔は、いつも叩きのめされている私の、一服の清涼剤だった。
たまにはこういう、いい事もある。だから続けてこられたのだろう。
帰って行かれた元教師も、生徒の親も、それをよくわかってもらえればいいなと思う。

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