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和牛の神様 ③

牛農家の鎌田さんは朝6時から夜中の12時まで働くと言う。
200頭もの牛の世話をするのだから、素人の私が考えても想像はつく。
普通は日に2度の餌やりだが、鎌田さんは4回に分けているらしい。
手間は2倍だが「その方が牛の胃に負担がかからんかと・・・」と言うことだ。
牛の目や動きを見て、その体調を思いやる。運動のために広いところへも出すのかな?
寝床の掃除もするし、身体を洗ってやることもあるのだろう。
その他にも牛舎の細かな修理、周りの草刈り、肉業者との打ち合わせ・・・
まあ「いつやってもいい」と言う仕事もあるから昼寝の時間くらいあるのだろうけど、仕事は無限にある。
要はその人の性格、性分にもよる。
自営業って何でも自分でやるから、手を抜こうと思えばいくらでも抜けるから。
私で言うとその日の予習は必ずしなくてはならないが、ビデオのように同じことをするならいらない。
「予習なんかせんでも、僕は解けるし」なんて奴もいたけど、解き方を言うならそうだろう。
けれど私はその問題を通して子供を育てることを考えている。
どう説明しようか、どこに焦点を当てないといけないのか、どう取り組ませるのか、
プリントはどこまで用意し、どれは用意しないのか。子供にも「面倒さ」は感じさせないと・・・
そういうことをやるとどこまでもきりがなく、区切りをつけるだけで午前中が終わる。
教室の掃除、蛍光灯のチェック、ティッシュは?クリーナーは?ウッドデッキの調子は?
教材の発注はそろそろかな?新たな良い教材は出てないかな?
この前注文した物を取りに行かないと。おう!お前、どうした?遊びに来てくれたのか・・・
今やらなくていい仕事などいくらでもある。
そういうことに手を抜けず、忙しいのが「普通」になり、何十年も経つと、私も鎌田さんも同じことに気づく。
「生かされているのだ」と。
こんなに非力で取り柄もなく、無能な自分でも、懸命にやることで必要としてもらえる。
そりゃあ食べるために働くのだけど、その嬉しさは金とは比較にならない。
私もこの10年こそ、教室のローンも払えるようになったけど、その前の20年は「かつかつ」だった。
かつかつだけど、働ける、わずかでも必要としてもらえることで充実していた。
金はなくとも何不自由を感じることはなかった。
こんなに大変なのに、だから鎌田さんも「生まれ変わっても、やりますよ」と言うのだろう。
子供たちにもそういうものを見つけてもらいたい。手を抜けないことを覚えてほしい。
そのために今日の授業はどうあるべきか。今の私はそれしか考えていない。

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