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一町分の開墾

一町とは1ヘクタールとほぼ同じ広さのようで、100m四方の広さだ。
北の国からのテレビシリーズ最終話にも出てくる。
長年馬と共に北海道を開墾し続けたキネジは、頑固で偏屈で嫌われ者だ。
金に困ってついに苦楽を共にした愛馬を売り、酒に酔って川に転落し、死んでしまう。
葬式で同僚のセイさんは大酒を食らい、若い衆が「キネジのとっつあんは土地をごまかす」と、
軽口をたたくのに思わずかみつく。
「一尺四方の土地の下に大きな樹の根があったらどうする?畳一畳の石があったら?
 一町を起こすのに2年かかった。そういう男の土地への思いを、お前らは忘れている」
いつも涙ながらに見るシーンだが、数学教育に重なるからだ。
数学を少しわからせるのに3年もかかった。取れる石や樹の根は取り続けたが、まだ取りきれない。
そういうときにプイとやめて行く生徒もいる。
私と気が合わない?それは仕方ない。もう私は変わらないんでね。悪いねえ・・・
模試の点数が数学は伸びても、一つの教科が悪いからとやめて行く子もいる。
見ていない教科の点数も上げてやれないで申し訳ないねえ。
石が全部取り切れたら上がったかもしれないのにねえ。
しかしそういうのは、落ち込みはしても、辛くはない。辛いのは取りきれない岩を発見したときだ。
それを取り除けば理解力も上がりそうだが、どーにも取り方がわからない。
見た目は畳一畳だが、地面の下にどれほどあるかも、想像すらできない。
数学をあきらめて別の方向を探せばいいと思うが、本人も岩を取ろうとするし、
まだ中学や高校生に諦めろとも言えず、一緒に岩を叩くが、びくともしない・・・
なすすべもなく、だだっ広い土地の岩の前で泣きながら立ちつくす自分を呪う。
「とっつあんも昔は“仏のキネジ”・・そう呼ばれとったよ!それがど~してこうなったか!
 お前らがとっつあんの苦労を忘れたからだ。あの馬だけが、それを忘れんかった・・・
 その馬を手放した時・・・その馬を売ったとき~!・・・・・・・」
私もすっかりキネジとっつあんみたいに性悪の頑固じじいになっれしまっているのかもしれない。
気がめいった時ほどこのシーンを見て、またも涙を流している。

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