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地獄絵図

二階の窓から手を振る人にヘリコプターが近づき、ロープで降りて来た自衛隊員に
その人がしがみつくと、ゆっくりと引っ張り上げてゆく。その後ろにはゴウゴウと濁流が渦巻いている。
そこは川ではない。道路であり、隣の家があった場所だ・・・
茨城県鬼怒川付近で起こったその惨事の映像に、思わず食事の箸が止まる。
堤防が切れるとは・・・これほどものすごいことなんだ。思い知らされる映像だ。
これほどのものを見るのは数年前の大地震による津波以来か。
栃木や茨城辺りの雨の量が半端ではない。過去最高の、2倍。
それはそこに57年住む人が「見たことない」という量だった。
濁流の中で電柱にしがみつく人がいる。電柱が邪魔でヘリは近づけるのだろうか?
上手に降りて来たヘリと自衛隊員に引っ張り上げられ救助された。自衛隊に感謝する。
その人の救助後の映像も映し出された。比較的元気だった。
「様子を見ようと家の外へ出た瞬間に流されてしまった。水の圧力で身体が踊って恐かった。
 電柱が目に入り、夢中でしがみついたんです」
手や足は傷だらけだ。電柱にしがみついても、流れてくる流木が足に当たる。
払いのける手は切れ、脛に当たって皮がむしり取られる。しかし包帯を自分で巻きながら、
「ははは、こんなものは何でもない・・・」と笑う。なんて強い人なのだろうと思った。
朝刊にその人の記事が載っていた。自分だげでなく、家も流されていたそうだ。家には家族がいた。
救助されてすぐに「妻と子供は・・・どうなった?探してくれ!」
しばらくして情報が入った。奥さんも子供さんも救助され、奥さんは別の避難所に、
子供さんは病院で保護されている。それを知った後のインタビューだったのだ。
自分の手足の傷など・・「ははは、何でもない」・・・安堵のもらい泣きをしてしまった。

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