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終わりじゃあない ②

高3のセンター数学は高1・高2数学の復習教科だ。
センターテストに不安な子、もっと数学を深めたい子、文系の子などが取る。
毎年大学受験を終え「よかったあ~」なんて一息つく間もなく、また一からの出直しだ。
それぞれの子に、様々なものを発見するもんですよ。
「こいつはできる方かな?」なんて思っていた子が、実は中2レベルの数学がわかっていなかったり、
公式を中途半端に丸暗記するだけで、その意味をまるでわかっていないことを発見したりは、いつもだ。
そういう子から気分よく金を吸い取るのは簡単なことだと思う。
その子に「数学が出来ない」と悟らせてはいけないから、問題は簡単なものばかりにし、
その子にノートで解かせるのだが、実は全部こちらが説明し、それを書き写させるだけでいい。
何のことはない、ほとんどの学習塾で今も昔もやっていることだ。
生徒は勉強した気になり、気分よく金を出し、帰って行くだろう。
・・・ちょ~っと待てよ!いったい・・・その子の何が解決したんだ?何か前進したのか?
私は経験的に知っている。入試で、まったく同じ問題を、数字を変えるだけで、
あるいは少しだけ表現を変えるだけで、その子が一文字も書けないことを。
私はそれを知るがゆえに、そういうことはできない。
足の遅い子に「速く走れ」と言っても、それが無理なことも知っている。
けれど、だから・・・少しでも速く走れるにはどうすればいいのかを考え、出来るだけ練習させようとする。
1日に数学にかけられる時間はどれくらいか、どのくらいまでなら無理させられるのか・・・
一定の理解を越えれば何とかスタートラインへ立てる。そうでないと勝負にはならない。
もう・・・点数だの、合格なんかではなくなってくる。
その子に自分を成長させるものをどう見つけさせるのか、どう生きていかせるのか・・・
そう思うほどに「まだまだ・・・このままではダメだ・・・」
優勝したり、ギリギリでも志望校に合格すれば、嬉しいし、感動もする。
しかしまともな教師や指導者は感動し過ぎることはない。放心してしばらく動けなくなるから。
そんなことが許されないことを、どの教師も知っている。次の日からまた始まるのだから。
だからそういう教師は冷たく、無感動に見えるかもしれない。
いいや・・・その瞬間深く感動しているから・・・あとは・・・勘弁してもらいたい。次の日も仕事だ。

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