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夢は絞られる

私のガキの頃がそうだったが、小学生が草野球に熱中し、「将来はプロ野球の選手になりたい」
と言えば、「おう!頑張れよ」としか言いようがない。
しかし野球なんかへたくそで、18になるまでろくにやりもしなかった高校3年生が
「野球がうまくなりたい。巨人か阪神か、どこかプロ野球に入って練習できないかな」と言えばどうだろう?
「アホか、お前は」としか言われないだろう。親も一緒になって
「おお、そうか!何とか巨人に入れないか考えよう」といえば、親もアホである。
プロ野球でエラーしたり三振したりする選手を観客は「へたくそ!」と罵声を浴びせるが、
彼らとて田舎へ帰れば例外なく「10年に一人」の天才たちである。
草野球レベルの物差しでは到底測れないほどの距離がある。
アホにはそれがわからない。18歳のときの私がそうだった。
「関東の卓球が強い大学へ行って、夜も寝ないで練習したら、全日本とまでは行かなくても、
 京都チャンピオンくらいにはなれるんじゃないか?よし、頑張ろう!」
目の前で見ても、私にはわからなかった。
負けてばかりいる無名の選手でも、小学生の頃から県チャンピオンであり、
中学・高校と幾多の修羅場に勝ち残り、すでに選抜された選手であると言うことが。
もう「どう練習すれば」ではなく、「なぜそのボールが打てるのかがわからない」レベル差であった。
私の高校までの勉強のあり方が間違っていたのだ。「点取りの道具」でしかなかった。
そうではない。教科の狙いは「教科じゃないもの」、そういう差が少しでも理解出来るようなもの、
を学ぶことが狙いだと、私の経験からも強く思う。
数学からでもそういうことは学べる。よくわからないことを、どうやれば、どう考えればわかるようになるのか?
毎日どの程度の時間をその勉強に当てればいいのか?どの程度の期間やり続ければいいのか?
自分は数学とどのように向き合い、どのような姿勢を取らなければならないのか・・・?
学ぶべき「数学じゃないもの」は、数学そのものよりはるかに多い。
そんな事を学ばせるのに「半年で」とか「受験勉強だけで」なんて、私には出来ない。
それでなくても、3年かけたって、なかなか私の思うようにいかないことが多い。
しかしそれでもうちの生徒が中学から高校へ上がっていくと、他の生徒との違いはわかるようだ。
どこか違う・・・妙に数学が出来やがる・・・
一般の塾で点取りの道具ばかりを学んで来た生徒にはしかし、その差は決して測れない。

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