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2周年

先週水曜に真子は定期健診で担当医師に言われた。「今後は健診の間隔を開けてもいいでしょう」
そう言えば卵巣癌摘出手術からちょうど2年になる。
この病気は再発するとすれば2年以内がほとんどで、それ以後は基本的に再発しないらしい。
そうだったのか、知らなかった。ようやく「完治ライン」を越えたんだ。
相変わらず皮膚の過敏はあり、ちょっとかいたり日光にあたり過ぎるとみみずばれになるし、
胃のむかつきを抑える薬は欠かせない。
髪の毛もずいぶん伸びて来たけれど、頭頂部がまだ薄いかねえ。
若い女の子は小学生でも髪の毛はふさふさで、地肌など見えないけれど、
それに比べればまだまだ少ないねえ。
そんな後遺症は続くけれど、医師に太鼓判を押されてやはりホッとし、嬉しそうだ。
体力はずいぶん復活した。
検診で予備校から直接帰って来た真子のリュックを女房が背負ってみて、
「重い!こんなに重い荷物を、真子は毎日背負って出かけているんだ」と驚いた。
歩くのもままならない状態からここまで回復したんだ。
ご飯の量は少なめにしているけど、デザートの甘いものは欠かせない。
日曜は康太もいるので、女房が買っておいたアイスを食べながら天皇の料理番を見る。
先が長くないと悟った兄がトクゾウのパリ修業の費用を工面する。
「家のためにも、国のためにも何も出来なくなった俺だが、お前は帝国一の料理人になれ。
 俺の弟は帝国一の料理人なんだぞ、それは俺のおかげでもあるんだぞと、人に自慢させてくれ」
「金300円」の小切手とその手紙を握りしめ、トクゾウは声を上げて涙を流す。
人を美しく描いたドラマだ。その兄と真子が重なった。
真子は誰にもそうしなくていい。自分で自分の金を使い、自分の人生を歩んでいける。
トクゾウよりも私の方が、流す涙は多かったかもしれない。

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