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教えないようにして、教える

派遣法の改正を巡って国会が騒がしい。
「同じ仕事をしているのに派遣の賃金が安いのはどういうことだ!」
もっともらしいけど、本当に同じ仕事なのかね?
トクゾウは一番下っ端の「洗い場係」だけど、同じ仕事の他の二人とは明らかに仕事が違う。
卓球の指導者でも1球1球声を張り上げて「熱心に」指導する人を見かけるけど、
『・・・違うなあ・・・ヘタだなあ・・・』と思う人もたくさんいますよ。
仕事の気配り、優先順位・内容の濃さなんて、国会でどう議論するのかねえ?
私は一つの授業で昔ほど「動き回る」ことは減っていると思う。
ま、歳をとって体力が落ちていることもあるが、そうではなくて、意識して動きを減らした。
その問題を「解く」ことも大事だけれど、それを「考える」ことの方が大切だと経験で学んだからだ。
もう学校でも進学塾でも「最短距離」だけを教えて久しいけれど、当然考えかたは色々ある。
それぞれに味があり、それを味わった上でよい解き方も悪い解き方もある。
それらすべてを知って初めて「理解」だが、今の生徒は比較検討の術がない。
最短距離しか知らないのだから。
昔の私はそれらすべてを私の目の前で生徒に味あわせようとしていた。
しかし長い経験で、それには時間的限界もあるし、必ずしも良くはないことがわかって来た。
家にいる方が長いのだし、家で「一人で」考えることが出来ればその方が一番いい。
自分の工夫で、自分のアイデアで検討させた方がはるかに深く入って行くものだ。
出来るようになる子はその部分が多いのだ。
とすれば教育とは、どうやって「その部分」を増やさせるのかに尽きる。
それは「すべて教えて」では・・・ダメだ。考えさせる方向へどう持って行くのか、それが難しい。
昨日の中3は平方根の演算に入った。
「機械的にやれば素因数分解も便利だけど、数字によるよなあ。ルート16は4なんだし・・・」
鈍臭かったチサやフウでもそういうことがよくわかるようになってきたが
その横でノリユキが64を8個の2に分けている。
「アホンダラ!」と蹴りを食らわせると、それでもまだしばらく考えて、ふと、はっきりわかった。
そういう経験だけさせておけば、家でもまたびくりとして「発見」するかもしれない。
高1ではコウスケがずいぶん前からそういう感覚がわかっていい方向にあるが、
ここへきてヒナもその感覚がわかってきたようだ。
ユウカはその感覚がわかっているが量の不足で、ユキタカとタクミはまだその力が弱い。
量をどう増やさせるのか、その感覚をどう理解させ、強くするのか・・・・
それは必ずしも解き方を聞くだけではダメだ。
そんな事ばかりを考えた授業になっている。

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