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発見するために ②

今年の読書会で読もうと思う、数学者・岡潔さんの「情緒の教育」。
その中で岡さんは「数学とは心の目を開く作業なのだ」という。
岡さんほどの高尚な知識など皆無の私だが、30年の経験がそれを納得させる。
数学の「本当」を知れば知るほど身の回りもより見え始め、面白いもの、重要なものを発見しやすくなる。
私など結局はどこまで行ったって半端者のままだろうが、それでも30年前よりはずいぶんましになっている。
年若い生徒など、もっと早くその変化がわかる。
まず目線の強さが変わる。それによって顔つき自体がしっかりしてくる。
かなり多くの生徒の顔がそうなるが、最近では中1のマホなんかもそうだ。
1年前、小6でやって来た頃は自信なさげで、ぼんやりとした顔つきをしていた。
小6のクラスはもう最後だったので、点数は一切気にせず、算数そのものへ向けた授業を徹底した。
ふと気がつくと顔の輪郭がしっかりし始め、今ではとてもいい顔でやって来る。
つい最近母と雑談していて、
「そう言えば算数は3しか取れなかったのに、5になってましたね」「へ?そうなん?」
点数を無視していたので私はその事を知らなかった。
ただ「顔つきがよくなって来たねえ」と思って見ていただけだ。
無視していたのだから「テスト対策」だの「公式」だの、点取り作業はまったくしていない。
算数そのものの扱い方、さわり方を一緒になって模索していただけだ。
もちろんマホはそういう意識などない。間違いなく「5を取ろう」などとはしていなかった。
ただ算数をさわるうちに、周りが見え始めたのだろう。
面白いもの、おかしいものが見えて来て、目を凝らせば、顔つきもしっかりする。自然なことだ。
マホほど急激な変化でないにしろ、カリン・サキ・アサト・リュウジも確かに変化してきた。
子供に対する数学、教育とはそうあるべきだと思う。
しかし「効率化」が推し進められ、「100点」や「5」ばかりを追求するようになってしまった。
それでは変化は起こりにくいし、発見の目など養えない。
もちろん進歩した最新機器を扱うには「公式」も「高度な知識」も必要だろう。
しかしそれは大人がやればいい。それを子供にやらせても、それは「教育」ではない。
15,6歳のどら息子の心の中で起こった事を、私は数学を通して、生徒にやらせたい。

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