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研究室決まる

康太達3回生は4月から4回生で研究する研究室を決めるために、先週金曜に大学へ集まった。
私の卒業研究は「写真測量」だったが、どうやって研究室を決めたのか、まるで覚えていない。
しかし間違いなく「一番勉強しなくていい研究室」と考えただけのバカな学生だったし、
他の生徒と競合した覚えもない。すんなり決まったと思う。
康太達物工の研究室は「機械」「宇宙」「情報」など、いくつかのジャンルに分かれ、
その中でさらに専門を研究する研究室に分かれている。康太は宇宙か機械かで散々迷っていた。
宇宙は入学前からあこがれており、講義もたくさん聞いた。そちらへ行くなら院は東大へ行くこともある。
機械なら京大は日本一・・・と言うより世界一と言ってもいいレベルの高さだ。東大へ行く必要もない。
「世界一の研究がしたい」と言うのは、康太の“こだわり”だ。
京大では「やっているのは世界でここだけ」と言う研究室はいくつもある。
“あこがれ”か“こだわり”か・・・研究室を決める要素はそれだけではない。
どのような教授が教えているのかも重要だし、どのような雰囲気の研究室なのかも大切な要因だ。
それらをじっくり検討して、康太は“こだわり”を取り、「金属素材研究」を選んだ。
ロケット・飛行機・車など何にでも利用する、軽くて・強くて・熱にも強い素材。
それはもうIPS細胞並みに「原則」は発見されていて、応用の段階まで来ているそうだ。
それを使えば成層圏まで物資を運ぶ「宇宙エレベーター」の建設も可能になるという。
「限りなく未来が広がっている」と言うことで、康太はそこに決定した。
しかし・・・すぐに決定するわけではない。そういう研究室は定員以上の学生が希望する。
そういう時、大学側は何もしない。学生が話し合って決めるのだ。
京大伝統の“手段”は“じゃんけん”だ。事実かつてはトモキがじゃんけんに勝って決めている。
トモキは勝ったからよかったが、負けると・・・人気のある研究室はもう、同じように決まる。
人気のない、希望もしない研究室に入らざるを得ない・・・かなり辛いことになる。
康太の研究室は5人定員で、「第1回選択希望」では7人がやって来た。
メンバーを見て、1人が取り下げて他の研究室へ変わった。
「第2回選択希望」まではまだ「じゃんけん決定」は行われないのだ。
康太達は6人で「話し合う」事となった。ここで康太は考え抜いた“秘策”を出した。
「成績で決定することにしないか?」
「じゃんけん」が伝統だが、成績順という方法もとられる事を、康太は調べ上げて知っていたのだ。
じゃんけんに負けて「第8志望」の研究室へ回されるのはまっぴらだ・・・
「成績か・・・たぶん俺が一番悪いと思うけれど、いいよ・・・それで」 全員が納得した。
決め方は専門と選択専門の優の数。初めの20個を出し、決まらなかったら25、30と増やして行く。
最初の20個・・・19個までは全員優で、20個目に「俺が・・・」の彼だけ良だった。
決定した・・・しかし・・落ちた彼も含めて、全員“ばけもん”だ、こいつら・・・
人気の研究室だから、そういう決定方法も知っていて集まったからだろうな。
康太は全部で47個の優を持っているが、専門だけだと40個弱だろうか?負けるはずがなかった。
決定した5人は一人が235人中10人しかいない女の子。康太がいつも一緒にいる仲間はいない。
一人など「顔も知らなかった」という学生だが、知り合いが増えて、かえってよかったようだ。
洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・調理器具などは昨日全部買った。
ベッドも決めたけど家具屋が今の時期忙しく、5月まで運んでくれない。
それまでマットレスの上に布団を引くか「寝袋」で寝るしかないが、問題はない。
未来に広がる研究室とは、はたしてどんなところだろう?期待感ばかりが広がっている。

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