FC2ブログ

恩返し

福井県小浜市は私が大学を出て、初めて現場監督として働き始めた場所だ。
海以外はな~んにもない町で、日曜に飯場で一人いてもな~んもすることがない。
町をうろつくうちに体育館を見つけ、入ってみると卓球の試合をしていた。
『卓球かあ・・どこかでやれるところはないかな?』
色々話を聞くうちに出会ったのが八尾さん。「間もなく卓球クラブが発足する」
そのクラブは選手が練習する場ではあるが、小学・中学・高校生、ママさんも鍛えようとしていた。
私は指導者として主に小・中学生を指導し、高校生や一般の人とも卓球を楽しめた。
もう30数年前の事だ。わずか数年で福井県のあらゆるタイトルを独占するようになった。
小学5年から卓球を始めたトモミは小・中・高校とずっと県チャンピオンだった。
『もう、小浜の人間となり、ここに骨を埋めよう」 そう思っていたが、5年で京都へ帰ることになった。
その後はお世話になった人たちに何も出来なかったが、2年前に選手を連れて試合に出ることが出来た。
ショウが準優勝したが、小・中学生のカンナとカリンはほとんど勝てない。一般の部だから。
そして昨日、2年ぶりに小浜選手権にカンナとカリンが出場した。
北陸最大の大会でもあるこの大会は多くの強豪が参加する。
鍛えてもらうために参加したカンナとカリンだったが、ダブルスで勝ち進み、
決勝では前年度優勝者を3-0で倒し優勝してしまった。
八尾さんは長らく日本卓球協会の理事を務められ、去年引退され、今は小浜市卓球協会会長だ。
一緒に卓球をしたハオ君は息子とダブルスを組んで出場していた。当時は大学を出たばかりだったのに。
やはり卓球仲間のイスダ君は、娘さんが去年のチャンピオンだ。
小5だったトモミも40を超え、大会スタッフとして裏方の仕事をしている。
どうですか皆さん、カンナもカリンもなかなかに強くなりましたよ。
2年前にこの大会で鍛えていただいたおかげです。皆さんに見ていただいて、やっと恩返しが出来ました。
でっかい優勝カップを持って、カンナとカリンは飛び跳ねるほど喜んでいる。
そのカップは来年返還しなくてはならない。はい、また来ますとも。
もっとたくさんの選手を連れて来て、皆さんに見ていただきます。
懐かしい人々と話が出来、躍動するカンナとカリンも見られた。恩返しが出来た。
昨日の会場で一番幸せだったのは、間違いなく私であったろう。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR