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暗記力と思考力

今年のセンターテストは恐ろしく難しかったが、このセンターも6年後にはなくなる。
そのかわりとして、おそらく、初期の共通1次試験のような基礎的な問題の試験を年間複数回やって、
その最高得点を生徒の持ち点とさせ、本入試ではテストはせず、面接で合否を決めてはどうか。
それが今のところの国側の提案である。まだ決まったわけではない。
今年の数Ⅱ・Bみたいな難しい問題ではなく、教科書を覚えれば高校生としてはいいだろう、というわけだ。
しかし・・・大学にも個性がある。入試問題を見ればすぐにそれがわかる。
今どきの中堅私立大だと「せめて公式くらい覚えて来てくれ~!」と言っている。
分数計算が出来ない、円の面積公式も知らないでは困るというわけだ。
もう少し上位の私立大学だと「せめて文字式くらい出来ていてくれ~!」と叫んでいる。
数字なら誰でも出来る基本問題も、数字を文字に変えるだけで難しくなる。
「せめてそれくらい、出来るよね?」というわけだ。そういう大学だと新テストは好都合だろう。
基礎暗記力の程度は国の試験で計って、自前の問題など作らなくていいのだから。
でもこれは「マニュアルを覚えて、その通りに出来る」若者を作る教育ですよ。
私はそういう教育を否定しない。私もそういう教育を受けたし、マニュアルくらい覚えられるようにすべきだ。
しかし待てよ、そのマニュアルは誰が創るんだ?いいマニュアルなのか?
そういうことを考える人間も必要だ。それには思考力がいる。公式暗記とは別の能力だ。
ほとんどの国立大学の問題はその思考力を見ている。思考力のある若者を育てようとしている。
それは暗記のテストや面接ではわからない能力だ。
そういう問題を解かせて、その思考の仕方を見るのが一番だし、それ以外にないと言っていい。
すべての大学を「新テストだけ」にするのは無謀だし、無理があり過ぎる。
国立・私立を問わず、どの大学も6年後の対応を考え始めているに違いない。
そりゃあどの大学も本当には、思考力の優れた賢い生徒がほしいのだろう。
けれど・・・文科省も大学も、我々人間を冷静に見るべきだ。
本当に思考力に優れ、賢い人間は、そんなにたくさんいるものではない。
100人の生徒を集めるとして、どういうテストをしようとも、100人とも賢いということはあり得ない。
だって・・・本当に賢いのが100人もいないもの。いないものは、どうテストしようが、いない。
どうしたって半分は「テスト対策・マニュアル暗記」で入って来る偽物だもの。
「それを面接で見極める」?誰が?どうやって?
基本的に大学教授って、そういう見極めは苦手でしょ?
6年後にどうなるのかはわからないけれど、2次試験をなくすことはできないと思う。

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