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「形だけ」は嫌い

康太はファインマンの本やテキストを読むうちに大ファンになり、
大学図書館で「聞かせてよ ファインマンさん」と言う本を借りて来て、「なかなか面白いで」と私にも貸してくれた。
晩年のファインマンへのインタビューをまとめた本のようだ。ノーベル賞受賞のくだりがある。
「僕にはノーベル賞がどういうもので、どういう価値があるのか、さっぱりわからないんだ。
 僕が考えた数式を後輩たちが使ってくれるのは嬉しいけれど、賞とか名誉に興味はないね。
 どういう意味があるのかわからないから、嬉しくもないんだ」
なるほど・・けったいな変人ではある。が、しかし・・・私にもずいぶん似たようなところがある。
ガキの頃から流行にも鈍感で、「自分には縁がないもの」と信じて育ったので、賞とか名誉にも無関心だった。
流行歌に興味がなく、1年も経ってから「いい歌だねえ」とレコードを買ったりもする。
「先入観」と言うものがほとんどなかったので、全部自分で観察するのが好きなたちだったようだ。
教室で使うテキストも宣伝や評判は聞かず、中身を見て、すべて自分で判断して来た。
たまたま偶然にそれらが過去の名著ばかりだったので、康太がその話にびっくりしたことがある。
中身も見ずに宣伝だけ、評判だけと言うのは、今でも嫌いだ。生徒にも許さない。
だから内容もわからないのに「形だけ答えを」と言う姿勢は許さない。
きちんとした理解・納得にはもちろん時間がかかるが、常にそれに向かっていないとがまんがならない。
だからしょっちゅう「なんじゃ、おどれは!」と怒鳴ってしまうことになる。
高校生クラスの授業料も、高3で一番安くなるように設定されている。常識外れらしい。
「たくさん勉強して、自分で出来ることを多くし、高3ではあまり金を使わなくていいようにしろ」
常々そう言い、それを実行しているのだが、なぜそれが「塾の常識外れ」なんだろう?
私にはわからない。だって生徒を賢くしようと育てて、賢くなったらよけいな金は使わなくていいじゃない。
常識外れどころか、私には「当然のこと」なんだけどねえ。
感性が似ているからか、ファインマンの言うことには納得できるし、とても面白い。
一気に読んでしまいそうだ。

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