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変わらない

「何なんだろうなあ~」と思いますよ。例えば2を3回かけることを2の3乗と言う。
2を3つ掛けるのだから結果は8だ。けれどこれが2×3で6になる中学生はかなりいる。
まあ中1や中2はそれを覚え理解する時期だから「ほら、違うぞ」と直していく。
けれど同じようなことを高2が、しかも何度も同じミスを繰り返すと「やめちまえ!」と怒鳴ってしまう。
そしてそういう子やその親はたいてい言う。「いいね、よその子は頭が良くて。うちの子バカだから」
違う!そのレベルのミスを繰り返して直らないのは、頭の良し悪しではない。単に直そうとしないだけだ。
我々一般人の間に頭の良し悪しの差などほとんどない。
差が出るのは、そこに問題意識を持てるかどうか、しつこく直そうとするかどうかでだ。
2の3乗が8になるというのがどうしても理解できないというのなら、それはもう医者の領域だ。
一教師の仕事ではなく、せいぜい教師は「数学のない世界でこの子を、どう生きていかせるか」
を考えるだけだろう。私はそうする。けれどまだ1度もそういうことはない。
今年は中3にも現れた。テキストを先回りして誰かに解いてもらい、黒板に書き写す奴が。
先週からおかしいとは思ったんだ。答えだけを書いて、その根拠が書けないから。
今週の三平方の定理でそれがはっきりした。
先週答えしか書かないことを私に怒られたそいつは、計算式も書くようになった。
しかしそれは・・・私は教えない、テキストにも書いていない比が使われていた。
「その比をなぜ使えるのか、どういう比なのか、説明してくれ」「・・・・・・・・」
口をぽかんとあけるだけで何も言えない。言えるわけがない。何もわからず書き写してるだけだから。
中3の今の時期だが、もう退学にしてやろうかと思う。うちの教室で、黒板に書く意味がない。
私の導入解説は絵画的であり、どこにもないくらいに詳しく、しつこく説明してある。
すぐにわからないのは仕方ない。どうして1週間かけて、わかるまで見直そうとしないのか?
教育とは、教科とは、そういうことをすることに意味がある。誰かに答えを教えてもらうことに意味はない。
この30年間私は、その事だけを生徒に伝え、共に歩んできた。
もう35歳となり、1歳児の母となっているモモエからメールをもらった。
コウヤやウネと同じく、中学・高校時代はさほど点は取れなかった。
しかし、よくわからないことをなんとかわかろうと、よく見えない理解の方向を求めて、
日々歩いていたことを懐かしんでくれている。それはウネやコウヤも、いつも言うことだ。
私の教育は「出来ること」を目標にしていない。「理解しようともがくこと」を目標としている。
それを古い卒業生は今になって懐かしんでくれる。その方向はこれからも変わらない。

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