FC2ブログ

マーク模試

9月に受けた駿台マーク模試が返ってきたようだ。タイスケがニコニコと持ってくる。
え?ニコニコの割にはE判定じゃん?あれ?成績自体は悪くはないぞ。
社会と化学が極端に点数が悪く、思いっきり足を引っ張ってる。生物は悪くない。
なのに社会と理科2教科が必須の大学を書いているからEにされている。
しかし国語・数学・英語はそこそこの国立大学でも戦える数字になって来た。ニコニコの原因はそれだ。
中学の頃はさほどの問題もなかったが、高校へ上がってから家族と口を聞かなくなった。
私の元へやって来たのは高1の3学期。授業を進めるうちに無口になった理由がわかって来た。
たぶんタイスケは父母・家族のことが大好きだ。いい成績を取って喜んでもらいたい。
けれど、どうしようもなくうまくいかない。
根がくそ真面目なだけにコツコツ頑張るのだが、どうにも手ごたえが感じられない。わからない・・・
自分への怒り・焦り・・・が、この子を無口にさせていたのだ。家族への不満ではない、逆だった。
数学はひどい状態だった。理論がぐちゃぐちゃに散乱し、恐くて分数も触れなくなっている。
こうなると自分ではもう修正は出来ない。手助けが必要だった。
私が手助けしてもすぐに整頓出来るものではない。時間はかかる。あと2年ではギリギリだった。
一つ一つ整頓の方法を伝えていく。バカ正直な奴で、一つ手ごたえがあると嬉しそうに顔に出る。
ただ、一つ二つわかったからって、全体がまとまるわけではない。いくつも、いくつもがいる・・・
それから2年近くが過ぎて今、タイスケには確かな手ごたえが感じられるようになったのだ。
点数はまだ地方の国立大レベルだが、それよりも自分で数学を触っている手ごたえがある。
それがニコニコの原因だった。点数もまだまだ伸びるだろう。
真子も教室へ来るなり走って来て、同じ模試データを持って来た。
地理と物理は60ほどの偏差値だが、他は全教科65~70ほどもある。校内総合順位は11位。
なるほど・・・偏差値的にも校内順位的にもボーダーラインに来ているのだ。
これは私にもちょっと信じられない。物理・化学は1年のハンデを全部自分で埋めて来たのだから。
そんな事普通・・・生徒個人で出来ることではない。だから真子も嬉しかったのだ。
ただ、この半年は理科ばかりをやって来たからか、英語・国語が偏差値は悪くないのだが、
そこは嵯峨野のすごさか、校内順位は80番くらい。それが腹立たしい。トップレベルだったのに。
もうそれほど時間が残っていないので、センターレベルの英・国は学校の授業でやり、
家では2次対策をやるしかない。たぶん修正するだろう。
しかしまだしょっちゅう体調が悪くなる。胃が悪くなったり、身体のどこかが痛くなったり。
真子は口にこそ出さないが、本人にも家族にも「再発・転移」の恐怖は常にある。
抗癌剤の影響は、まだ長時間日光にあたれないほどだ。
そんな状態でも次の扉をこじ開けようと、真子はもがいている。タイスケももがいている。
いいや、うちの高3は全員がもがいている。必死になって次のスッテプへ登ろうと、あがいている。
表面ではわからないが、内面の顔は焦り・恐怖・苦痛・怒り・・でゆがんでいる。
汗・涙・鼻水・よだれ・・・でぐちゃぐちゃの顔になっているだろう。
うちの生徒はどの子もそうやって、次の世界の扉をこじ開けようとするのだ。それが成長するということだ。
「あの子は賢いから」で片づけてほしくはない。それはうちの生徒への侮辱だ。
必死なんだ、死に物狂いなんだ、頑張っているんだ。頑張ることも知らない奴に、言われたくもない。
私がこの教室で伝えようとしていること、生徒がうちで学びとろうとしていることは、
「正しい頑張り方」なのかもしれない。それは確かに、死に物狂いでないと学びとることはできない。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR