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最強の物理講師

私やケンタは地球工学などとしゃれた名前に変わったが、要は土木工学で、専門は構造力学だ。
波動論も音波や光波こそやらないが、空気や水などの流体力学で多少はやる。
高校の物理はほとんどが力学なので十分指導はできる。ただ、困るのは熱力学と電気理論だ。
土と水とコンクリートばかりをやっている土木系は、熱や電気はやらない。
受験勉強でやったから問題は解けるし指導もできるけど、内容的には素人と同じだ。
交流理論なんて、本当にはさっぱりわからない。「こんなん、ようやるわ」と思っている。
ところが康太は物理工学という、要は機械科で、熱も電気も力学もそのすべてを大学でやる。
2回生までで基本と発展を済ませ、今3回の後半からは「まだわかっていないこと」に取り組み始めている。
もちろん教授にもわかっていないから、「諸君、私と一緒に考えようぜ」と言うことらしい。
どんどん深まっていく物理学が康太にはたまらなく面白い。
内容がわかって来るほどに、高校時代は名前しか知らなかった過去の偉人たちの、本当のすごさがわかって来た。
ニュートン・ボーア・ファインマン・アインシュタイン達のすごさはその業績だけでなく、
何もわかっていない時代に自分で考え、情報を整理し、数式や理論を発想していく過程にある。
「よく、その時代に、そういうことを思いついたもんやわ、すごいわあ~」
いつも楽しげに話してくれる。高校生にうちで物理を指導するのも3年目。
自分の知識が深まるほどに、なぜ高校生がそれをやるのか、どこまでやるのかがよりわかって来た。
「この理論は高校生用やから、一面だけ説明してるんや。違う角度で見ると、全然違う式になる。
 例えばこの光波理論はなあ、本当はここがこういうもので、こういうところがめっちゃ面白いで」
たぶん高校生にとって最強の講師だ。生徒の物理力を確実にアップさせる。
数学と物理の「2次力」がしっかりすれば、国立大理科系の合格率も確実に上がる。
だって理科系だもの、数学と理科の配点が高いのだから。
去年のショウやゲンキもセンターのハンデを2次の数学と物理で跳ね返して難関大に合格している。
ただ、生徒の力がつき、賢くなるほどに、康太のすごさも身にしみてわかって来る。
康太が過去の偉人達に感じたように、「京大やから」ではなく、人間力の凄さがわかって来る。
それでショウは最後に「発想力、吸収力が僕とはまるで違う」
あんなすごい人が行く大学に僕なんかでは話にならないと京大を回避して失敗した。
ゲンキは学校から強烈に阪大を押されたが、それを振り切って受けて合格した。
京大と言えど、康太はトップクラスで、こんな奴はそんなにたくさんはいない。
我々凡人には凡人なりの受け方、合格の仕方があるわけで、
今の高2にはその辺りを十分に説明して、あまりビビらせないようにしたい。

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