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思わぬ卒業生

授業を終えて横山と「や起き」へ行くと、もうマチャミちゃんが待っていた。
ミキちゃんが少し遅れてやって来たと思ったら、息子のリョウを連れている。
リョウは今年京都工芸繊維大に入ったばかりで、このあと友達のところへ遊びに行くらしい。
弟のケンをどう学ばせるかが飲み会の趣旨だったが、ここはリョウの話を聞くしかない。
リョウは髪を茶髪にし「もう高校生じゃない」をアピールしているが、まだ控えめだ。
最近会ったカンタローとクニカズは金髪になっており、カンタローの服装はど派手だったという。
ふ~ん、それじゃあまるで「広島のヤンキー」だねえ。みんなそれなりに楽しんでんだ。
リョウもすっかり「遊びまくり」で、大学に近い一条寺の「ラーメン街」にも入り浸っている。
私はまだ行ったことはないが、あのあたりの大学生だと必ず入り浸るね。
康太やタキケンなんかも「ほぼ全店制覇した」と言い、それぞれに好みの店が出来ている。
リョウはまだ駆け出しなので全店制覇まで行かないが、ある店の強烈なかつおだしスープに感動したらしい。
「んで?前期の単位はしっかり取れたか?」
「いや、そのう・・・発表はもうすぐなんで、まだわかりません。大学の勉強の深さに驚いていますよ。
 あんなに苦労した高校の物理も“ほんの基礎”だったことを思い知らされました」
ま、遊びまくりとはいえ、押さえるところはちゃんと押さえているようだな。
話していると若い娘が店に入って来て、見ると、マチャミちゃんの娘ナナセだった。
看護大の2年生。リョウがまだ「半分高校生」なのに対し、すっかり大人の雰囲気になっている。
看護の勉強はナナセにぴったりだったのかもしれない。
高校まではさほど勉強が出来るわけでもなく、何をやっても中途半端でうまくいかず、
心のどこかでふてくされてしまっているところもうかがえたが、今では当時の自分を
冷静に分析できるまでになっている。
だからケンが勉強がうまくいかず「引きこもりがち」になるのは「すごくわかる」と言う。
「そういう子を引きずり出して、看護するのが私の仕事やね。
 今度私の運転でケンちゃんをドライブに連れていこうか?」
ナナセは免許を取ったばかりらしい。マチャミちゃんが笑う。
「やめとき。すぐにがけから落ちて、病院送りになるわ」
この前もハンドルを握り、アクセルを踏むが車が動かない。車のスターターを押し忘れていたらしい。
なるほど・・・ちょっと危ないかもしれない・・・・・
しかしそういう話をするナナセの表情は自信にあふれ、いかにも楽しそうだ。
今年は3週間だった看護実習も、来年は3ヶ月になるらしい。
いい看護師になりそうだなあ。ナナセの天職になるかもしれない。
どの卒業生も、こうあってもらいたいねえ・・・
楽しい飲み会はいつの間にか12時になり、お開きになった。
ぐっすり寝た今朝は風邪もよくなり、顔半分のこわばりもなくなっていた。

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