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座敷童子の間

ほとんどの中学・高校で期末テストは終わったが、まだ残っているところもある。
私立中学は今やっているようだし、附属高校が昨日からで、桃山高校は今日までだ。
ここ数日ケンタ・シュウヘイ・マミの3人は12時過ぎに学校から「帰って」来る。
自宅へ帰るより教室の方が近いのだろう。教科書や問題集も置いてあるし。
それにOMソーラーのおかげで教室は快適なんだね。暖かいし、爽やかだし。
マミは何かを持って自宅へ帰るが、ケンタとシュウヘイはおもむろにお湯を沸かす。
ラーメンであったり、スープであったり。とりあえず「昼飯」なのだ。
お昼だけでなく晩飯も食べる。何時に帰っているのか知らないが、自宅では寝るだけだろう。
お昼を食べ終わるとシュウヘイは二階の部屋へ、ケンタは畳の間へ閉じこもる。
2時前にルイが帰って来る。お昼は済んでいるようで、すぐに二階の部屋に入ってしまう。
皆まるで座敷童子である。
座敷童子はその家に取りつく妖怪で、座敷や蔵の中に住み着き、
時々家人に悪さもするが、家の繁栄を支える福の神だと言う。子供の姿をしている。
ふむ・・・生徒達は「童子」だし、時々ゴミを忘れて帰ると言う「悪さ」をするし、
月謝を持ってきてくれて教室を「繁栄」させる。本物の座敷童子だったんだ!

うちの座敷童子達が好むのは、職員室奥の「三畳の畳の間」である。
長らくサツキやユキがそこで座敷童子になっていたが、今はケンタに追い出されている。
元々「寝ころびの間」として無理に作らせた畳の間だから、居心地がいい。
疲れたらそれこそごろりとして昼寝が出来るし、冷蔵庫は隣にあるし、お湯も沸かせるし。
ケンタは身体がなまるとデッキへ出て、体操なんかしている。
最も座敷童子達が好む「座敷」は、早い者勝ちの取り合いである。

夕方の授業が始まると、うるさいからか、ルイがフリースペースに降りてくる。
どうせ家に帰っても誰もいないし、教室で座敷童子になっている方が安全だ。
夜9時とか10時に仕事帰りの母の車に拾われて帰る。
昨日の夜9時40分、小さな座敷童子が3人に増えている。並んで座っている。
ルイとアカネはすぐにわかったが、もう一人がわからない。
私立中学の3人組と言えば「見なくても」わかるのに、私は目で後ろ姿を見て考えてしまったのだ。
『あんな子、いたっけ?』
覗き込むと、当然だがミヤセだった。3人ともテスト中なのだろう。
何時までいたのかは知らない。
まだまだ沢山の座敷童子達がいたが、私は先に帰った。

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