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どつき足らんのとちがうか?

高2のチサキがサークルの合宿から帰って来た。3日分の補講は前もってケンタにしてもらっていた。
「賢い子ですね。指数関数はすんなり終わりましたよ」と、報告は受けていた。
さて、他の皆と一緒にやってみると、単純計算ミスばかり。チサトやマリアの方が正確だ。
まあね、補講は4日も前だし、勘が鈍っていたのだろうけど、ケンタにどつかれてないな。
ま、学生の男がチサキみたいな可愛い女子高生に「なんじゃ、われ!」なんて言わないわね。
かつての私もけっして生徒を叱らず、すべてを解説し、全部私がしてやろうとしていた。
何年も繰り返すうちにしかし、自然と疑問がわいてきた。
全部私がしてやるのははたして、生徒にいいことなのだろうか?
全部を説明してやることは、数学の本当の楽しさを伝えることなのだろうか?
ピーマンが嫌いな子にそれを食べさせようと、姿も味もわからなくして食べさせようとしているのではないか?
もちろん数学は楽しく、食べてもおいしい教科である。そこに疑問の余地はない。
しかし確かに、楽しいだけ、おいしいだけ・・・ではない。
学ぶための辛さやしんどさ、苦みや辛さも含まれている。
私自身がそれを認めようとしなかっただけではないのだろうか?
私は自分でも気付かぬままに、いつしか、それらすべてを生徒に味あわせようとし始めていた。
それらすべてが数学に、その味の中に含まれるものだから。
生徒がその「苦味」を食べようとしなかったら、「なんじゃ、われ」と、平気で言えるようになった。
叱らなかった初期の私と、「どアホウ」と怒鳴り散らす私と・・・はたしてどちらが「優しい」のだろうか?
チサキはミスばかりをし、他の子は誰もそんな単純ミスはしなかった。
今日と明日で3日分、どつきまわしておこうと思っている。

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