FC2ブログ

プロフェッショナル

NHKのプロフェッショナルという番組に、サッカーの本田選手が2週連続で出ていた。
私は本田選手のファンではないし、少しもその能力を評価してもいない。
「あんなへたくそが何で、日本や世界の表舞台にいるんだ?」くらいに思っていた。
「俺って、カッコよくない?」などという「サッカー小僧」なんて、昔から大嫌いだ。
しかし2週連続見ていると、どうも今までのイメージと違うようだ。
彼は小学校の頃からずっと、周りの皆から評価されていなかった。足の遅さが致命傷だった。
小学生の時にコーチに聞いている。
「足の遅い僕が、どうやったらうまくなれますか?」 「う~ん、技術・・しかないな・・・」
それ以来10数年間彼は、異常なほどストイックにそれを求め続けてきたようだ。
よいと思えることは何でもやる。徹底的にやる。ご飯も人が2杯食べれば、自分は3杯食べる。
「試合までにどういう練習をどのようにやるか。何をどれくらい食べるか。
 誰と会い、何を話すか。睡眠はどれくらいとるのか・・・全部自分で決めます」
「才能の差があるのは認めます。けれどそれほどの、手も足も出ないほどの差ではないだろう。
 少しの差なら、練習でひっくりかえせるはずだ。僕はそうやって多くの人間に勝って来た」
町内運動会ならいざ知らず、世界レベルでは本田のような選手は普通、ピエロである。
100人いれば100人とも「ちょっとの差」の「巨大さ」を見せつけられ、消えていくものだ。
けれど・・・すべてが便利になって、小学生から一流選手と同じ用具を使える日本。
無理を言っても誰かが何とかしてくれる「かのような錯覚」だらけの日本において、
彼の生きざまは「忘れていた日本人」を思い出させてくれる。
本田はミランという超1流チームで何の実績も残せていない。たぶんこれからも活躍は出来ない。
超1流選手になれないことはどこかでわかってもいるのだろう。
けれど彼は「そうなりたい」と、口や表面だけの今の世代と違い、努力を「実行」してきた。
身体がひどく「壊れなかった」のは幸運だった。サッカー以外の多くのことをあきらめもしただろう。
そんな生き方など私は塾生には薦めない。けれどそれを実行したから今の彼があるのも確かだ。
テレビでタレントが「努力しようぜ」という努力とは次元が違う。
血みどろであり、凄惨であり、みじめな思いを人の何倍もし、花開くかもわからない・・そういう努力。
努力って・・・そういうものですよ。全然カッコよくなんかないんですよ。
そういう本当の努力が出来るような基礎を生徒に残そうと、私も「カッコよくない努力」を続けている。
間もなくワールドカップ。ピッチに立つ本田選手を見る私の目は、確かに変わるだろう。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR