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春休み

上着が要らないほどの陽気に満開の桜。学生達には素晴らしい春休みだ。
康太なんかろくに帰ってこない。サークル部員の勧誘に女子大の入学式に行くし、
仲間と花見の宴会をするし、終電なんかすぐになくなって友達のアパートに泊まって来る。
満開の桜に負けないほどの、まさに青春真っ盛りだ。
康太の高校の先輩イルトウが顔を見せに来てくれた。滋賀県立大の4回生になる。
優しい雰囲気は中1の頃から変わらないが、8月には院試があるようだ。
金属を専攻し、やる気満々で勉強しており、宅配ピザのアルバイトにも精を出す。
どの子も青春に輝いている。いいねえ、うちの卒業生たちは。
そうやって輝くためにイツロウも康太も高校時代に「きちんと」学びのスタイルを身につけた。
ぞろぞろと新高1達が授業にやってきた。高2達はすでにフリースペースで朝から勉強している。
こ奴らも先輩と同じく輝くようにしてやらねばならぬ。それには・・・勉強だ!
どうしたって中学までは「与えられたものを暗記」と言う部分が多い。それは仕方ない。
いやいやでも何とかこなし、中間・期末テストが「通り過ぎれば」よかった。
しかし、高校からは違う。一気に内容が高まるから、「ただこなす」では何も得られなくなる。
やること自体も大変だ。
リノ・サリユウイチ達が黒板にやっている「因数分解」も中学とは別物で、
ほんの1ヶ月前までは想像も出来なかったほどの複雑さだ。
その複雑さを前に、では自分はどうすれば理解出来るようになるのか、
毎日どれほどの時間をかけなければならないのかなどを考える。それが学びだ。
かつて私がそうだったが、自分の鈍臭さがわかって、人の1.5倍の時間がかかるのなら、
それだけの時間をかけるしかない。慣れてくればその時間もある程度短縮できるようになる。
イツロウや康太の輝きも、そういうことを学んだ上に成り立っている。
出来ればこの春休みの間に意識だけでも備えさせておきたい。
「アキト!コウジ!おどれら、甘いわ!死ぬほど勉強せんかい」
もう、本物しかこの子達には見せない。そして、何としても学び自体を学ばせる。
学びがわかり始めた高2や高3には、一切の手抜き・遠慮もない。
「マリア!チサト!今のお前らが想像する以上の勉強の上に学びがある。おのれ!勉強せい!」
「アヤカ!学びもわからんそんな勉強なら、もう出て行け!」
血が出るほどひっぱたいてやる。長く続いた日本の「形だけ、建前だけ」にはうんざりだ。
私の教師人生も残り10年。うちの高校の部に来る生徒には死ぬほど勉強させよう。
何のためにくるのか、親は高い月謝を支払ってくれている。それもきちんと学ばせよう。
この子達にも本物の青春を迎えさせたいから。

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