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自由選択は得なのか

私の高校時代では学区制があり、公立高校へ行くならば城南高校しかなかった。
あと一つ、国立の京教があったが「すごく出来る奴」しか行けないので、私の選択肢ではなかったし。
そのことに関しては不満はなかった。
良い・悪いと言うより「そういうものなんだ」と思っていた。
そして今、望めばどこへでも行けるくらいに選択肢が増えた。
もちろんそれを喜ぶ親や生徒もいるだろうが、多くの親や生徒は戸惑うばかりだろう。
「本日のデザートはプリンでございます」と言われればそれを食べるが、
「この10品の中から、お好きなものをどうぞ」と言われれば、
私の女房みたいにためらうことなく「全部♪」と言える人はいいが、
たいていの人は迷ってしまうだろう。行く高校を「全部」とも言えないし。

A高校もB高校も大差がなければ近いとこへ行けばいいと思うが、
私の経験では「より遠い方」へ行こうとする生徒の方が多いように思う。
なんとなくその気持ちもわからなくはないが・・・
「過度の期待」を持って進学するのは避けたい。過度の期待に応えられる学校など存在しない。
「こうだと思っていたのにい~」と、必ず失望することになる。だって、応えられないのだもの。

「子供が決めたところへ行かせよう」
これもなんとなく理想の親のように聞こえるが、私は「親の責任放棄だ」くらいに思っている。
「だって、今の高校のことなんてわからないんだもの」
けれど、子供だってもっとわからないんですよ。
あなたは進学前にその高校のことを知ってた?その通りの高校だった?
私は高校・大学・会社・結婚と、驚きの連続でしたよ。
会社なんて「日曜・祭日は休み。それ以外に有給あり」なんて「真っ赤なウソ」を並べてたし。
大阪支店へ配属になった同期は「雨の日だけ休みと書くべきだ!」ってしおれてたもの。
親は人生経験を持っているのだから、「自分が行くつもり」で調べた方がいい。
「根拠のないうわさ」は、それが根拠がなければないほど、なぜか人は信用してしまう。
実際にはBよりAの方が少し程度の高い子が集まり、業者の追跡調査でもAを支持しているのに、
生徒間のうわさでは「ダントツにBが上」になっていることもよくある。
私は毎年中3にはなるべく公正な情報を与え、「お前はここがいいよ」とまで言っている。
けれど10人もいればひとりくらいは「友達がこう言っていた」と言う子もいる。
「それは明らかに間違い」とアドバイスするが、そこへ行ってしまえばそれまでだ。
それはそれで、受け止めてやるしかない。
あれこれと調べなくてはならない分、自由選択は、少なくとも教師には得はない。

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