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テキストの買い忘れ

康太は今イタリアンレストランでバイトをしているが、ようやく時給が850円になるそうだ。
フロアの司令塔を任されていて、その内容や立ち仕事を考えればずいぶん安い。
けれど社会勉強も兼ねているので、文句も言わず、楽しげに働いている。
しかし学生にとって時給は重要なので、大学の仲間や、高校時代の同級生で
阪大に行った子などは塾でアルバイトする子も多い。
聞けば誰でも知っている、駅前には必ずある塾だ。その子達全員が同じことを言うらしい。
「くっそみたいなことしかやってない」
「俺に将来子供が出来たら、この塾だけには通わせない」
全員があきれながらも、他より時給がいいから仕方なく教えに行っているようだ。
そう言えばうちの歴代の卒業生たちも有名塾へバイトに行き、よく聞かされた。
「10円の値打もない塾」「ここだけは!行かない方がいい」
ふふふ、そういう「実態」は、世の親や生徒には見えないでしょ?
横山も20年ほど「まともな塾」を探したけど、ついになく、商売替えをしようとしたときにうちに来たんだ。
まだ働き続けてくれてるから、たぶん「まし」な塾なのだろう。
そんなうちに、いよいよ新高1が登場する。総勢8人。いい人数だ。
初回は整式の整理と展開。
中学までと違って高校からは「なぜそうするのか」がわからないと、結局は何も見えなくなる。
しかしそれは「隠し味」みたいなもんだから、生徒にはわかりにくいんだよね。
康太の仲間達はその隠し味を知ってるから、それがない塾を「何やってんだ」と言うんですよ。
ま、新高1にすぐにそんなことはわからなくても、それに近いものを見せることは出来る。
京大理系の国語。文章がいいし、設問は、そりゃあシンプルですよ。
「作者はこう言っているが、文脈に沿ってそれを説明せよ」
シンプル過ぎて新高1だと何も書けませんな。何を書いていいかがわからない。
実は数学も同じだけど、一つの解を書くのにはかなりの「一般教養」がいるんですよ。
それを世の中が忘れている。部分的な技術だけで書けると思っている。
そうではないことを見せるためにも、まだ無理だけど、初回に国語の宿題を出すんだ。
生徒はハンマーで殴られるほどの衝撃だけど、かつてクニカズは目を開くきっかけになった。
さあ、やろう!今年の高1はさらにビシビシと鍛えていくことにする。
・・・そう決心したのに、忙しすぎて数学のテキストの発注を忘れていた。
とほほ・・・今日注文して、2週間後には渡そう。それまではコピーで我慢させる。

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