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がんじがらめ

ある格安航空では「歩いてタラップを登れない人は乗船禁止」らしい。
しかし「車いす禁止」とはなっていなかったようだ。
たいていの航空会社では車いすを機械で持ち上げて乗船可能だが、
その会社の「マニュアル」ではそう決めていたという。決めは決めだ。
チケットを買う時に「下半身まひで歩けない」といえば断ったそうだが、
その人は人にチケットを買ってもらったのか、それは伝わっておらず、
突然飛行機のタラップの前に車いすで現れた。さて、どうする?
沖縄へ行くときには「仲間が担いで上がってくれるから」と、
担ぎあげてもらって乗船できたらしい。タラップは十分に広さがあった。
ところが・・・帰りには断られた。
来た時はOKだったじゃないか」
「その時はすでにマニュアルやぶりだったんです。自力で登れないと乗船できません」
仕方なくその人はタラップに尻をつき、腕で這い上がって乗り込んだという。
仲間も係員も、ただその様子を見ていただけ。
・・・・・誰も責められることはないんだろうね、きっと。
車いすを担いだり、その人をおんぶして上がって、万が一転がり落ちて、
大けがでもされたら訴訟問題にもなりかねない。
だからそう決めているし、まわりの人は這いあがるのを見ていることしかできなかった。
誰も悪くない・・・けれど皆が何か変だ。その人に肩を貸してもいけないんだから。
私がその場にいたら、黙って見ている自信はない。
「ほれ、おぶされ!」とおんぶして駆け上がっただろう。
係員は文句を言うだろうが「やかましい!」で、取り合わなかったと思う。
私のような「野蛮人」は、今の日本には合わないんだろうね。
みんなマニュアル通りに動く、折り目正しくて、上品な人たちばかりなんだ。
上品でいることは絶対に正しくて、文句を言うことなどできない。
けれど、そのシーンを黙って見ている人を、私のような野蛮人は信用しないだけだ。
気が付けば政治も教育も、ほとんどのことが上品な人たちばかりになってしまった。
私は悪い教師なのかもしれないね。
教育を通して「ほれ、おぶされ」と言える人間ばかりを創ろうとしているのだから。
プロフィール

河原

Author:河原
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