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入学順位は無関係

高1の4人はスポーツに打ち込んでいるのがいい方向に出て、とてもいい雰囲気だ。
シュンヤは硬式テニス、カンナ・ジュン・マミは卓球の京都チャンピオンチームだった。
性格的にはシュンヤとマミは「くそ真面目」に分類され、カンナとジュンは
真面目ではあるが「いい加減さ」が程よくミックスされている。
クラスの雰囲気をよくさせる柱はジュンだ。
いつも「ウフフン、ウフフン」と笑っていて、ハスキーボイスでたくさんおしゃべりする。
まだバラバラではあるがいろいろな知識は持っていて、「それは違うやろ」と指摘してくれるし、
「お前はペットボトルも捨てられへんくせに」と反撃にあって、また笑う。
柔らかな雰囲気の中でも「勉強はしよう」という空気には満ちている。
高校入学直後の模擬テストでおおよその入学順位はわかる。
シュンヤとカンナはトップクラス、ジュンは上位、マミはかなり下位で入学したようだ。
シュンヤやカンナは数学はできるかと言うと、高校順位もトップクラスではあるが、
実は4人とも才能的には鈍で、差がない。逆に分析力はジュンやマミのほうが上なくらいだ。
カンナは卓球と同じで、一つのことができるようになるまですごく時間がかかる。
しかし繰り返し練習できる忍耐力と言う才能は持っていて、一度できると忘れない。
シュンヤのテニスは見たことがないが、たぶんカンナと同じだと思う。
数学もスポーツもこつこつ積み上げることで「京都では強い」くらいにはなっている。
高校入学から3ヶ月が経ち、4人の数学力には全く差がなくなった。
そう、入学順位なんてそういうものだ。トップとビリでも、能力差はほとんどない。
中学までは「とりあえず覚えろ」という知識が大半だから、まだ理解はそれほど深くなく、
たくさん覚えたという有利さは、42キロのマラソンで数センチだけ前にいる程度だ。
それを巷で「有利だ、不利だ」とワーワー騒ぐのが、私には不思議に思える。
4人とも数Ⅰの佳境に入った。グラフや言葉の意味をきちんと「理解」しなくてはならない。
最初は全員戸惑った。いや、シュンヤやカンナのほうが鈍なくらい。
期末テスト直前で私も少し焦るが、昨日はかなり整理されたようだった。
それがこの4人の特徴かもしれない。
先輩の康太もショウもリョウも、入学順位は60番台だった。
マミだけがそれより下位で、ほか3人は上位。けれど、先輩たちのようになれるかな?
なれるさ。今の取り組み方を積み重ねれば、同じようなところまでは登っていける。
笑ったり泣いたりしながら、一つ一つの理解の仕方を積み上げていく。
入学時には数センチだった差が、やがては4人の背中も見えなくなる。本当の「差」になる。
卒業時には4人とも「元々賢かった」などと言われてしまうのだろう。
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河原

Author:河原
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