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18歳!

今日は真子の18歳の誕生日。
子供がやがて18歳になるのは当たり前だけど、危うく16歳で止まりかけたから、
その当たり前のことを迎えられただけで、ひとしお嬉しく思う。
1年半前の5月末、腹が膨らみぐったりしている真子を夜中に病院へ連れていった。
色々検査するが、すぐには結果が出ない。一旦帰り、翌朝再び病院へ。
教室へ戻った私に妻から電話がかかったのはお昼ごろだったと思う。
「真子、癌!」「癌・・・」 「若年性卵巣癌」だった。どういうことなのか、さっぱりわからなかった。
通常ひと桁の癌マーカー数値が7万だった。異常な数値で緊急手術。
普通は癌の状態を詳しく調べてから切るものらしいが、命が危なかったようだ。一刻を争った。
夜中に手術室から出てきた真子は麻酔が切れ、激痛に泣き叫んだ。
あまりの出来事に私たち夫婦は状況が理解できず、ただおろおろするばかり。
「もっと痛み止めはないのか!何とかならないのか!」 私も泣き叫び、真子の身体をさするだけだった。
しかしそれは恐怖と苦悩の始まりにすぎなかった。
翌日から下腹を手で押さえ、前かがみになって、そろりそろりと歩く真子を見るにつけ、
日を追うごとに状況が理解出来始め、娘の死の恐怖にさいなまれた。
康太が1週間かけて調べてくれ、「この癌は治るらしい。死ぬ確率はかなり低い」
それだけが希望の光だったが、肝臓の陰・・・転移の恐怖。
3週間かかる抗癌剤治療は5回行われた。激しい吐き気とだるさ、抜け始める髪の毛。地獄の日々。
9月末に「あと2回休むと留年」の期限が迫り、無理に退院。学校へ通い始めた。
坂を上がるのがきつい、階段は登れない。真子の教室は3階なので、
生徒は使えない教職員用のエレベーターを使わせてもらった。
通学ルートも色々考えた。少しでも負担を減らすようにと、2条までは地下鉄にした。
今でも週に2日は具合が悪くなるが、その頃は毎日が吐き気と胃の痛み、頭痛。
よく通えたものだ。身体のことを思えば、それがよかったのかどうかは、何とも分からない。
3年生になってからは出席日数の恐怖がなくなり、週に1度は早退し、時々休む。
体調がましなときに集中して勉強し、ほぼ1年の穴を埋めにかかった。
どうこなしたのか、何とか京大のボーダーラインにこぎつけている。
今の時期の受験生は1日中勉強するものだが、昨日の真子は胃痛がひどく、動けなかった。
今朝は学校へ行けたのかどうか。真子も自分の身体に怒りと焦りを覚えているだろう。
ま、浪人するつもりはないが、結果はどうあれ、ゆっくりやるしかない。
今日の夜はバースデーケーキ。それで体調がよくなれば、さらに嬉しい。
18歳の誕生日に、万歳だ。
プロフィール

河原

Author:河原
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