FC2ブログ

準備する

授業の予習には、以前ほど時間はかからなくなった。
5~6年前から前年のノートだけは残すようになり、
どのような授業をやったのか、例題には何を使ったのか、参考にできるからだ。
もちろんノートは新たに作るけど、例題探しの時間だけでも短縮できる。
しかし小5はいつ以来か忘れたほどで、ノートなど残っていない。
先週の授業や生徒の様子を思い返し、さて、今日はどうしようか?
この3週間で分数の根源的な説明は全部したしなあ。図もずいぶん描いたし。
それを見返せばだれでもわかるように思うけど、根源的すぎるのかな?
「こうやる」と、やり方だけ書いた方がわかりやすいのかなあ。
今の問題集や参考書は、高校まで全部そうなってるもんなあ。
でも・・・それじゃあいけないんだな。やはり「理由」をわかろうとしないと。
その作業は学年が下がるほどに難しいのだけど、方向性だけでも示しておきたい。
結局・・・先週出しておいた宿題を、詳しく解説するしかないだろうな。
最小公倍数とは、その見つけ方、分数をタイル図で見て・・・・
90分だから、今日はそれだけで終わってもいい。
どんなにややこしくても、わかる方向を繰り返し見させよう。
生徒と教師の我慢比べだ。我慢比べで教師が負けるわけにはいかないからね。
その決意まで含めての、今日の授業の準備だ。

ビデオにゃできない

中2の授業は合同に入った。
三角形には3つの辺と3つの角、合計6つの要素がある。
2つの三角形が同じものだというのに、6つ全部を調べないといけないのだろうか?
そういう説明から入り、3つの「合同条件」を導入する。
「3辺が等しい」 「2辺とその間の角が等しい」 「1辺とその両端角が等しい」
もちろんすべて図を描かせ、その条件をマーキングさせる。
このクラスはそれだけではいけない、実践的な基本例題もノートに取らせる。
さすがにもう、大丈夫かな?例題とほとんど同じ問題を黒板でやらせてみる。
いくつもの三角形があり、二つは3辺が3・5・6.5㎝となっている。
2辺が4・5㎝で、間の角が68度の物も二つある。
皆それが合同であると抜き出すのだが、では、その合同条件は?
3㎝・5㎝・6.5㎝なのに「2辺夾角」??
2辺とその間の角なのに「1辺両端角」??
そういうのが3人もいる。ここまでくると、逆に楽しくなる。皆を席に戻す。
「なあ、焼き肉を食いに行くと、トングで肉を挟まないか?
 2辺がトングのハサミだし、肉はその間にあるだろう?それが2辺夾角だ。
 ここに棒がある。お前、“棒の端を持て”と言われたらどこを持つ?
 端ってここのことだろう?両端って、こことここのことだろう?」
日本語や図が一度には伝わらない子が、いつの時代にもいるもんだ。
これは2時間全部、例題をノートに取らせても同じことだ。頭が回らない。
ノートを取らせ、問題をやらせ、ぶん殴ってもう一度説明する。
それを繰り返すうちに3人も、ようやく理解ができる。
さらに馴染ませてやらないといけないが、それは来週以降だ。
中学生を教えるって、こういうもんですよ。
こういうことがビデオでできるんなら、やってみろってんだ。
30年以上こういうことばかりをやっているのに、
「最初からオール5の子ばかりが行っている」なんて言われてんだ。
いったいどこの塾のことを言ってるんだろうね。

子供なんか好きでもない

「子供が好きで、英語がお好きなあなた、どうぞ」 女性がドアの中へ入ると、
「あ!先生だ」 子供たちがうれしそうに迎えてくれる。
ふ~ん・・・で、その後は?その後どうなった?
ひょっとしたら30分後には怒声と悲鳴が聞こえているかもしれないし、
せいぜい半年もすればその女性、子供も英語も大嫌いになっているね。
遊ぶなら好きだけでいいけど、仕事だとそうはいかないもの。
そういうCMって、教師は知識だけを伝えるものだといっているように思える。
「この単語の意味はこうですよ、この数学はこの公式を使って・・・」
そこの「文章全体」も、「数式の意味」も存在しない。
それが教育なら、それほど簡単なことはない。
工場で野菜か何かをパック詰め作業するのと同じだもの。
それだと人の手もいらず、機械が全部やってるね。
教育もそういうものだし、機械でできると思っている人が多いからだろう。
だからボタンを押すと自分の名前が書かれた問題プリントが出てきて、
もう一度ボタンを押すと解答が出てくる「プリント学習」があるし、
画面で教師が詳しく解説する「ビデオ学習」なんかも大人気みたいだ。
好きな時間にできて時間の制約はないし、絶対に怒鳴られることもない。
今のニーズに合っているんだろう。それなら機械的にできそうだ。
で?それをやる生徒の態度はどうなの?
何度かミスして、偶然答えの数字だけあってたなんて、しょっちゅうありますよ。
一流大学の、その中でもトップクラスに優秀な学生ならそういう教育もありうるけど、
子供って、まだ、一流でもトップでもないんですよ。
姿勢・態度・目線などなど、基本フォームを同時に創ってやらなくてはならない。
そういうものは知識には関係ない?そう思ってるからその子はアホのままなんだ。
フォームを創ってやらないと、タイムは速くはならないんですよ。
そのフォーム創りこそが子供の教育の課題であって、
今の教育やスポーツは、子供がすでに出来上がったものと前提している。
だからドアを開けると、すべての子供がうれしそうに笑うんだ。
現実には・・・全然笑ってなどいないのにね。それを知っているのは教師のみ。
やはり今の教育は、大きなものを忘れている。

学ぶもの

私はサッカーは全くファンではないが、トーリオのことは知っていた。
ブラジルからやってきて、今でも現役で頑張ってるのかな?
その人となりは全く知らなかったが、ブラジルにいる祖母がテレビに出ていた。
90歳。その歳とは思えぬほど元気でよく話している。
幼少期に家族でブラジルへ渡り、何とか食べていこうとしたようだ。
家はボロボロで地面に直接寝た。
持って行った靴が履けなくなると、後ははだしで歩くしかなかった。
7歳から農作業を手伝わされ、学校へは行く金も時間もなかった。
「だから私は学校へは行かなかった」
文字だけは自力で覚えたが、後は働きづめの日々。
「その生活の中で私は、人をだますまい、嘘をつくまいと生きていく決心をした。
 そして、学校へも行っていない取るに足らない私でも、
 せめて日本人であることの誇りを持って行こうと誓い、
 子供にも孫にも、そのことだけを言い続けて生きてきた」
おばあちゃんは学校の教科のことはほとんど何も知らないのだろう。
けれど、教科の中で「学ぶべきもの」は、十分に学んでいたのだと思う。
どこかへ合格するためだけの、単語的・公式的知識など、
まっとうに生きていくには必要のないことを、おばあちゃんは証明している。
そういう人の人生をすっかり見失っている今の日本で、
まだそんな人が生き残っているうちに、もっと話を聞いておくべきことだ。
さほど感情を入れずに、むしろ微笑みながら淡々と話すおばあちゃんの話に、
スタジオの誰もが感動し、涙を流していた。
数学でそういうことを学ばせようとする私も、おばあちゃんの力がほしいほどだった。

大混乱す

小5の分数の通分は「小5の壁」だからねえ・・・・
3週間前に最小公倍数・最大公約数を練習させ、ずいぶんわからせてから
分数を何枚ものタイル図に描かせてきた。
「ほらな、2分の1は6分の3にも、10分の5にもなるだろう?」
何度も図で見せてから、先週は通分だけの練習をさせた。
通分の宿題も出して、一応やってきたかのようだが・・・やってなかったのかな?
6分の2と6分の3がなかなか足せない。
「分母は何等分したかの記号だからそのままで、分子が個数だから足すんだ」
やはりタイル図にし、いくつか例題も見せたが、説明が速すぎたかな?
宿題に出していた通分すらできない。できても、分子を足せない。
図にも描かせたからわかるだろう・・・というのは、教師の思い込みなんだ。
1時間ほどかけてようやく足せるようになったので、帯分数へ行くと・・・
さっきできた同じ分数に2や1が前につくと、それはそれで足せばいいのだが、
見た目が違うからか、さっきできた通分すらできなくなる。
なるほど・・・・「壁」だわい。
30分延長したが混乱するばかりなので、基本を宿題にして終わった。
これは・・・今までになく手ごわい。対策を練って来週に備えることにする。

私も行きたい

真子と入れ替わりに土曜から今日まで、康太が韓国にいる。
何も言ってこないから、焼き肉と酒を堪能しているのだろう。
真子に聞くと焼き肉はどれもが安くてうまく、量が多い。
さらに何種類ものキムチは食べ放題だ。日本だとお金を取られるけど、韓国では無料だ。
これは国民性の違いだろうね。
イタリアの“おいしい”はボーノだが、本来の意味は「おかわり」らしい。
おかわりがほしいくらいにうまいということだが、韓国ではおかわりをさせない。
食べきれないほどの量を出して、そのかわり残すのも失礼にならないようだ。
やあ~焼き肉もいいけど、私はキムチの方に興味があるね。
うまいんだろうな。キムチをメインに、焼き肉をビールで流し込む。
康太が行くのを聞いて真子は「もう一度行きたい」と言っていたが、
これは私の方が行きたい。康太みたいに3日で十分だね。
焼き肉三昧にして、キムチを堪能して、帰りの飛行機は1時間半。
飛行機の1時間半なんてあっという間だよね。
女房は行ったことがあって「焼き肉は辛くて食べられない」と言っていたから、
行くときは真子を誘ってやろうか。通訳になるしね。
これは本気で考えておこう。
明日は早朝から検査で病院。ブログは午後になるだろう。

成長期

中2の今頃、秋は肉体的な成長期だ。
1年前は皆ちいちゃくて、身体に「存在感」はなかったが、今はどの子も存在感が増した。
雀の足みたいだったのがずいぶん太くなり、身体にも厚みが出ている。
成長はそれだけではない。
中学の教師なら経験で誰でも知っていることだが、精神的にも成長を迎える。
本能的な好き嫌いで生きてきたそれまでとは違い、抽象的なことが理解でき始め、
身の回りや人のことにも気を使えるようになり、考えも深まる。
14歳くらいで勝手にそうなるのだが、実は勝手ではない。きちんと躾けられるからだ。
小学校よりも活動範囲が広まり、クラブなどで上下関係も覚えてくる。
語学や数学などの知識はバラバラのように思えたが、そのつながりがわかり始める。
これは・・・勝手にはそうならない。必死に鍛えてきたからだ。
1年前はあまりにも理解力が弱く、叱られてもその意味すらわからなかった。
私自身ふと気が付くと、中2の連中を激しく叱ることがめっきりと減っている。
私は優しくなどなっていない。少し注意するだけで、叱る必要が減ったのだ。
もちろんまだ複雑な応用問題までは手がつかないが、
基本を理解する手ごたえははっきりと良くなったし、
ちょっとしたものならそれを応用することもできるようになってきた。
ただ暗記していたそれまでと違い、成り立ちや構造まで目が届くようになってきたんだ。
それを理解という。今の世間がすっかり忘れている手応えだ。
毎週の授業の後は「全然賢くならん。どうしたものだろう?」 その繰り返しだが、
厚さのない薄紙を貼り続けていると、いつの間にか厚みがわかるようになる。
子育てとは、教育とは、そういうものだ。
何もしないのに、ある日突然がらりと変わるなんて、ゲームの中にしかない。
湖に優雅に浮かぶ白鳥だが、激しく水をかく足は見えない。
薄紙を貼る作業など、誰も見てくれず、理解してくれることもない。
ようやくここまで来た。このクラスは高校へ行くまで新規の募集は中止する。
「うちの子もすぐに皆のようにしてくれ」と言われても、
もうそこまでする時間も気力もないからだ。この8人を仕上げるので精いっぱい。
教師なんてその努力をわかってもらえない職業だが、
生徒のそうした成長をはっきりと見られることが楽しく、それだけで救われる。
来週からは「合同」で、初めての「証明」をやる。
何としても、さらに高みへ登らせようとしている。

結果良好なのに

2か月ぶりの検査データはすこぶるよかった。
平均血糖7.0、血圧120-74、悪玉コレステロール・尿検査も異常なし。
まあ、ゴーヤを食べ続けたし、8月は夕食を早い時間に食べられるし、
毎年この時期のデータはよくなるんだけど、今年は特にいい。
しかし医者は納得しない。毎朝の血糖値は記録してるんだけど、
「この数字で平均6台にならないのはおかしい。食後血糖が高いのかも。
 薬をこれに変えてみよう。
 それと、前回の検便に少し血液反応があったのも気に入らない。
 近く泌尿器科で検査を受けるように」
いったいどこまで調べるんだい。
うんざりするけど、人間ドックに入るつもりで行ってこようか。
人間ドックは保険がきかないそうだが、これだと3割負担で済むからね。
関空が使えない影響で真子は韓国滞在を1日伸ばし、明日帰ってくる。
お土産に韓国海苔と高級赤唐辛子を持ってくるだろう。
康太は行きと帰りの飛行機がまだ決まらない。
「ちょいとマッコリを飲みに」程度のノリだから、真子のように
行は名古屋から、帰りは岡山みたいだと、そこまでしては行かないから。
季節はいいから、関空が完全復旧してから行くのもいいかもね。

関空事情

真子は月曜に韓国へ飛び立った。
予定していた関空は使えず、愛知の空港から飛んだようだ。
毎日母に電話してくるが、めっちゃ楽しいらしい。
真子の目的は色々あるが、その一つがハングルを話すことだ。
今年から大学で習い始めてすぐに片言が話せるようになったから、実戦練習。
当然だが韓国に降り立った時から周りはハングルだらけでうれしいのだ。
友達と二人で観光にもショッピングにも、人と話しまくっているのだろう。
まだ「ペラペラ」とはいかないだろうが、日本で片言の外国人に
話しかけられたら、我々は懸命に聞いてあげる。たぶん韓国でも同じだろう。
真子はもう明日に帰ってくる。やはり関空は無理で、岡山に降りるようだ。
へえ~いろいろなルートがあるんだなあと思っていたら、女房が康太と電話している。
康太も土曜から会社仲間と韓国へ遊びに行くらしい。
独身貴族で松山あたりの飲み屋では金が使いきれないから、
「韓国の飲み屋へ行こう」とでもなったのだろう。
しかし・・・研究生活で世間に疎くなるのか、関空が使えないことを知らなかった。
タンカーが橋にぶつかったのをあれほど報道されたのに、仲間の誰もが知らないのか?
なんてのんきな連中だ。
ま、ひょいと九州へ行けば船でも飛行機でも行けるだろうが、
学生のように夏休みではないから飛行機で行くんだろうな。
費用はホテルと飛行機代で1日1万円と見とけばいいんだろうね。
これで家族の中で韓国に行ったことのないのは私だけになる。
・・・いいんだ・・・一人でバリにでも行ってこようか。
と言いながら今日行くのは、2か月ぶりの定期検診で、病院だけどね・・・

アホになってる?

高3に全体的な復習をさせるのも、そろそろ大詰め。
微分の応用題を黒板で解かせて、私はセンター対策の問題を解く。
以前少し解いたところの続きからで、久しぶりに解く。
・・・何言ってんだっけ、この問題は?対数の問題だが、最初は意味が入ってこない。
何度も読み返してようやく何をすればいいかわかってきた。
これは卓球も一緒で、しばらく打っていないと、いざ打とうとしてもなかなか入らない。
練習をしているときには息を吸うくらい自然に打てるんだけどね。
入試問題もそれぞれに癖があって、ちょいと勘を取り戻さないといけない。
身体に染み込んだ知識やテクニックがあるとはいえ、歳でのろまにもなっている。
しかも、センター用の問題って底が浅いくせに、計算だけ面倒というものが多い。
やってて面白くないんだよね。
それに比べたら京大や神戸大の理系の問題はとてもよく練れていて、
考えないといけないし、解法の糸口を見つけ出す過程がすごく楽しい。
センターは「面倒くさ・・・」と思いながら、少しすると一気に解け始めた。
解くのに集中してたら8時までの授業なのに8時半までと勘違いして、
30分も延長になった。ま、カンナ達もその分たくさん解けたけどね。
そうやって私も入試問題を先に解いておいて、来年の受験に備えている。
プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR